amazonの闇(とまでは言えないが気をつけること)

今回のタイトルは、ちょっと釣り気味です。それで括弧書きをつけました。すみません。
さっき、早起きしてアマゾンで買いものをしようとしたら、ちょっとヤバいめにあいかけました。
おそらく、ほとんどの人は引っかからないと思います。でも、私のようなうっかりさんは気をつけた方がいいと思うので、メモを残しておきます。

いろいろとめんどくさいので、今回は核心部分以外はボカしまくります。ごめんなさい。
結論から言うと「送料に注意」ってことです。

買い物する時は、いいものを一番安く買いたいですよね。
”最高のカスタマーエクスペリエンス”を提供するアマゾンには、このヨコシマ(?)な気持ちにしっかりと答えてくれる優秀な機能があります。
それが”安い順に表示”です。

PCでアマゾンのサイトを見ると、右上に表示順序を指定するプルダウンタグがあります。
ここで”安い順に表示”を選ぶと、商品が販売価格の安いものから順に並びます(細かく言うと、スポンサーリンクの商品がその上に表示されますが、これは見ればわかります)。
この表示は商品本体の値段順です。配送料・手数料は含まれていません。

実は、さっき生活必需品を買おうとして一番上の商品が激安だったんです。いつも買っている値段のほぼ半額です。
この商品は海外製品で、時々並行輸入品が安くなっていることがあります。安いのはその類いなのかと思いました。そうだとしても不自然なぐらい安いんですが、安く買いたい気持ちが目を曇らせてしまうんですね。そう思って違和感を納得させようとする困った心理です。
商品名やジャンルを言うと企業が特定されてしまうので、これぐらいにしておきます。

それで、商品を1つ選んでカートに行きます。
私は「石橋を叩いて壊す」性格なので、ここで支払総額を見るわけです。
すると、さっきのページで見た価格と大きくかけ離れた値段になっています。比喩ではなく、実際に桁が違っていました。といっても、数百円→数千円ですけどね。
どうしてこんなに高くなっているんだろうと思って明細をみると、配送料・手数料が本体より高いんです。本体が数百円なのに配送料・手数料数千円です。そりゃないだろう、です。

今朝はこの時点でカートから削除したんですが、もう一度商品選択のページに戻りました。どういうことかというと、まとめ買いをするとお得になる業者かもしれないからです。それが確かめたかった。

購入数を2つにしてカートに行きました。同じ業者から2個買って送料が同じなら、そういう業者です。心意気が感じられるでしょ。「お客さん、悪いね。うちは小口は勘弁なんだ。そのかわりたーくさん買ってくれるってんならサービスするよ」てなもんです。
さて、明細を見るとどうでしょう。

しっかり、配送料・手数料も2倍になっていました。

実は、アマゾンが提供する最高のカスタマーエクスペリエンスを手玉にとった、さらに無慈悲な手口があります。
アマゾンでは、同じ商品に色違いのものがあるとき、ジャンルの一覧ページではなく個別商品のページで選択するようになっています。
この時、ページに大きく表示されているのは安い方の価格です。
たとえば、色違いの商品で、片方が2,000円、もう一方が2,500円だったとします。売れ線は2,500円の方で、あなたもそちらが好みです。その時、画面に大きく表示されている価格は2,000円です。さらにプライムで無料配送と示されています。
あなたは「どうしようかな。やっぱり500円程度の違いだから好みの方にしようか」と考えて、2,500円の方を選びます。
それでカートに行くと、ご請求額とやらが5,500円になっているじゃありませんか。2,000円も高くなっています。

これは、どういうからくりでしょうか。
アマゾンが提供する最高のカスタマーエクスペリエンス(くどい)は、同じ商品で色違い等を選択させる場合、画面には安い方の情報を優先して表示する仕様になっています。
これを悪用して、業者は安い方をアマゾンプライムで送料無料にします。その横に、この例だと2,500円の商品を置きます。こうすると2,500円の商品のボタン以外は、アマゾンプライムで送料無料になったままです。2,500円の商品はプライムなんかではなく配送料・手数料が2,000円もかかるのですが、それはカートに行くまで気づきません。ていうか気づかせません。
ちゃんと画面を見ていれば、個別ページで2,500円の商品を選択した時に表示が切り替わります。したがって、念のため強調しておきますがこれは違法でもなんでもありません。問題は、今朝の私のように寝ぼけていると、カートに行く→よく確認せず購入ボタンを押す、というパターンになりがちなことです。
ただし、寝ぼけていなくても、カートにたくさん商品が入っている時は要注意です。表示されている配送料・手数料は総額で、どれのものかわかりにくいからです。さすが、アマゾンが提供する最高の(…以下略)。

気をつけようと思います。

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