散髪しました。

散髪しました。行ったのは、いつもの1,000円のところです。この店はこの価格帯のリーディングカンパニーで、個人経営のところと違って、切ってくれる人の当たりはずれが少ないので気に入っています。
今日は、妙齢の女性barberでした。存在感のある黒髪のおかっぱロングで、最初ちょっと引きました(ああ、これでどの店に行ったのか、書けなくなりました)。

店は空いています。店前に赤黄緑のサイン灯があって待ち時間を教えてくれる仕組みです。ランプは緑でした。ぜんぜん待たずに切ってもらえるようです。
店に入って自販機で利用券を買うと、すぐ鏡の前に案内されます。
利用券を黒髪さんに渡します。
眼鏡を預けて、席に座ると、黒髪さんが名乗ります。
「今日担当させていただく〇〇です」
黒髪すげー、とか思っていて名前を聞き漏らしました。不覚です。

「今日はどうしますか」
―1か月分ぐらい切ってください。あとはお任せします。
「はい」

散髪前の会話はこの程度です。次に言葉を交わすのは切り終えた後です。
黒髪さんは、特にくしを通すわけでもなく、いきなりサイドから切り始めます。別に彼女が特別なわけではありません。このお店では全国どこでもこれです。
右から後頭部を回って左までスソを刈っていき、戻りながら真ん中らへんを切っていきます。
この後、申し訳程度に頭頂部にハサミをいれるとメインの工程は終わりです。ここまで一息に済ませます。
後は、スキバサミで横と後ろを何回かザクザクして、細かなところをバリカンで整えると完成です。
黒髪さんは、ハサミを置き、まるい鏡を手に取って後ろを見せながら、
「よろしいですか」
と言います。もちろん、よろしいです。
ていうか、この時にあーしてくれこーしてくれと言う人はいるのでしょうか。私は、「よろしいですか」「はい」がセットになった、いわばお作法のひとつだと思っているので、すなおにそう答えます。

この店の最大の美点は、ここまで10分以内であることです。
このために、顔そりもシャンプーもありません。
切る前の相談もごく短く、カット中、無駄におしゃべりすることもありません。
カットが終わったら、髪を掃除機のようなものでガーッと吸い取って終わりです。
この時、注意してみていると、掃除機を巧みに使って手櫛でセットのようなことをしています。ありがたいです。
時間を計ったら、店を出るまで本当に約10分でした。
以前、自宅近所の雰囲気のある美容院に通っていた時は3時間ぐらいかかっていました。それで5,000円ぐらい払っていたので、夢のようです。

今日、ことさらに気になったことを書いておきます。
前は、頭頂部ももう少し切ってくれたように思うのですが、最近は上に書いたように申し訳程度にハサミを入れるだけになりました。今日も同じです。そういえば、スキバサミも以前は頭頂部を訪れていたように記憶していますが、最近頭の上にそれが来ることが無くなりました。
必要なくなってきたんだろうな、と思っています。
いや、それだけです。すみません。

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