散髪屋さんに来ました。いつもの1,000円のところです。この店は、この価格帯のリーディングカンパニーで、個人経営のところと違って、切ってくれる人の当たりはずれが少ないので気に入っています。
店はやや混んでいます。この店は、店前に赤黄緑のサイン灯があって待ち時間を教えてくれる仕組みになっています。店に入るときランプを見たら赤色でした。店内には先客が5人いました。
スタッフは谷〇さんを入れて2人です。20分ほどで順番が回ってきそうです。
店に入って自販機で利用券を買います。かつて、この店の券売機は1,000円札しか使えずおつりも出ませんでした。最近は10,000円札も使えて、当然おつりも出てきます。地味に進化しています。私はこういう作り込みに気づくとうれしくなる方です。
順番を数えると、今日も前回と同じbarberさんに当たりそうです。そう「谷〇」さんです。前回も書いたように5つ★の人です。いま、ちょうど前の人をカットしています。ハサミの音がリズミカルです。期待できます。いや、期待してますよ谷〇さん。
鏡の前に案内されます。読んだ通り谷〇さんに当たりました。
利用券を渡します。眼鏡を預けて、席に座ると、谷〇さんが名乗ります。
「今日担当させていただく谷〇です」
はいはい、知ってますよ。お世話になるのは4回目です。よろしくお願いします。とは言いませんでした。軽く会釈します。
「今日はどうしますか」
―1か月分ぐらい切ってください。あとはお任せします。
「わかりました」
おお。前回は、
「横は刈り上げますか」
―お願いします。できればバリカンでなくハサミで。
というやり取りがあったのですが、谷〇さん、今回はなにも言わずにハサミを持ちました。
もしかして憶えている? あるいは今の状態を見るだけでわかるのか、いずれにしても、ちょっとうれしい驚きです。あれから何千人とカットしているだろうに(?)すごいぞ谷〇さん。
手順は前回と同じです。右サイドから時計回りに切っていきます。後頭部を回って左までスソを刈っていき、戻りながら真ん中らへんを切っていきます。まったく躊躇がありません。もちろんバリカン云々は無しです。すごい。この後「今回も」申し訳程度に頭頂部にハサミをいれるとメインの工程は終わりです。ここまで一息に済ませます。後は、スキバサミで横と後ろを何回かザクザクして、細かなところをバリカンで整えると完成です。
谷〇さんは、ハサミを置き、まるい鏡を手に取って後ろを見せながら、
「よろしいですか」
と言います。もちろん、よろしいです。
そうそう、珍しいことに今回は谷〇さんに話しかけられました。
「暑いですね」というよくある切り出し方でしたが、なぜかバイク用防寒具の話になったので「大きなバイクに乗っているんですか」と尋ねたら「トライアンフの900です」と返事が返ってきました。
残念ながら、10分間で仕上げる店なのでスピードツインなのかタイガーツインなのかまでは聞けませんでした。
しかし、いずれにせよこれは同好の士、相当な好き者に違いありません。
次回また谷〇さんに当たれば聞いてみたいと思います。
今回も気になったことを書いておきます。
前は、頭頂部ももう少し切ってくれたように思うのですが、最近は上に書いたように申し訳程度にハサミを入れるだけになりました。今日も同じです。そういえば、スキバサミも以前は頭頂部を訪れていたように記憶していますが、最近頭の上にそれが来ることが無くなりました。
いよいよ必要なくなってきたんだろうな、と思っています。
仕上がりは今回も5つ★でした。最後に書くと付けたしのようですね。すみません。