毎日顔を洗う。これは文明に生きる人とそうでない人の「違いを生み出す違い」である。
文明に生きる人は、顔を洗う。まずはじめにこのことを強調したい。
その上で、ここではよる寝る前に顔を洗うことを勧めたい。
朝、起きたら顔を洗う。
朝の洗顔は、ほとんどの人が習慣になっている。大変けっこうなことである。
朝、顔を洗うと感覚がさっぱりする。心身が活動モードに切り替わる。
試しに、わざと顔を洗わずにおくとどうか。
なにか、いまひとつ前に進めないようなもどかしさが残るのではないか。
ことほど左様に、朝、顔を洗うのは心身ともにけっこうなことである。
さて、夜に顔を洗ってから寝るのはどうだろう。
一日中、一所懸命に働くと顔が汗や脂やほこりでべたべたになる。
こうしたものをきれいにして横になると爽快である。
きれいにするのは簡単である。洗面台に立って顔を洗えばいい。
洗い方はお好みでいい。専用の洗顔フォームを使ってもいい。そこにある石鹸を使ってもいい。
なんなら蛇口から水を出して、じゃぶじゃぶと両手で洗ってもいい。
私のおすすめは、お湯で洗うことだ。石鹸はよほど脂汚れがひどくなければ使わなくてもいい。
丁寧にあらって、タオルでポンポンと拭く。
これだけで、横になってからの寝心地、眠りの質が大きく変わる。
ぐっすり眠れると健康でいられる。人生の質が変わる。
突き詰めていうと、夜、顔を洗うのは魂のためにいい。
しかし、夜の洗顔は朝に比べて習慣になっている人が少ないのではないか。
私は、ぜひ夜の洗顔を勧めたいのである。