創業昭和28年の老舗、新梅田食堂道街にある洋食の店「マルマン」です。学生の頃から通っていますが、食べるのは日替わりの「ライトランチ(620円)」一択です。今日はポークステーキと魚フライでした。

「マルマン」は今年1月21日に閉店されるそうです。店頭の告知文には「これ以上の継続が困難と判断し決意致しました」とありました。長い間お世話になりました。
創業昭和28年の老舗、新梅田食堂道街にある洋食の店「マルマン」です。学生の頃から通っていますが、食べるのは日替わりの「ライトランチ(620円)」一択です。今日はポークステーキと魚フライでした。
「マルマン」は今年1月21日に閉店されるそうです。店頭の告知文には「これ以上の継続が困難と判断し決意致しました」とありました。長い間お世話になりました。
いわゆる「えべっさん」です。1月9日~11日の3日間が十日戎です。それぞれ「宵戎(9日)」「本戎(10日)」「残り福(11日)と呼ばれます。
私は、十日戎は初詣より盛り上がる…ものだと思っていましたが、それは私がえびす宮総本社がある西宮市に生まれ育ったからかもしれません。まあこの期間中に西宮神社へ行くと「えらい盛り上がり」なのは確かです。
十日戎は、とにかく人が多くて混んでいます。
周辺道路も大渋滞でクルマだとなかなか近づけません。当然駐車場もすごく待ちます。どうしてもということでなければクルマで行くのは現実的ではありません。クルマでないと行けない人もいます。それ以外の方法で行ける人はクルマで行くのを止めましょう。
公共交通機関だと、阪神電車西宮駅が最寄りです。平時だとここから10分もあれば赤門をくぐって境内に入り本殿まで行くことができます。
しかし、十日戎の一番混んでいる時間(10日の夜)はめちゃくちゃ時間がかかります。私は、この10分の道のりに1時間近くかかった経験があります。普通に30~40分程度は見ておく必要があるでしょう。その間、ずっと人混みにもまれ続けます。体調が悪いと厳しいかもしれません。
本殿手前に手水舎があります。面倒くさいのか、ほとんどの人がスルーしていきます。とはいえちゃんとする人も多いので、十日戎の間は大変混雑していると思います。面倒くさいといっても、手水は本来ならば白装束で頭から水をかぶって清めるのを最大限簡略化したものなので、たいしたことではありません。穢れを清めてお参りするために大切なことです。ぜひここで手や口を洗って心身を清めましょう。
ようやく本殿前までくると、まず入口でお祓いを受けます。
神職の方が台の上でお祓い棒を振っています。この棒は、正しくは「おおぬさ(大麻)」といいます。それを参拝者の頭の上で振るのは、おおぬさに邪気を移す儀式です。振り方に決まりがあります。お祓いを受ける人からみて、左→右→左が正式です。よく見ていると、右へ振ってから左に戻る時、真ん中で止める人もいます。私にはそちらの方がこなれたしぐさに見えるのですが、もしかすると神様は首をかしげているかもしれません。
もうひとつ、おおぬさでお祓いをする時に音を立てるか静かにするかというのも神社によって異なります。伊勢の内宮でお祓いを受けた時は本当に静かに振っておられました。伺うと、音を立ててはいけないのだそうです。反対に、盛大にシャッシャッと鳴らすところもあります。えべっさんは後者です。商売繁盛の神様は賑やかな方がいいと思うので、えべっさんはこれでいいと思います。
本殿の中へ進むと、左手に神戸市東部水産物卸売協同組合が奉納した「招福本マグロ」が鎮座しています。ご覧になった方も多いと思いますが、このマグロに硬貨を貼り付ける人が後を絶ちません。おそらく本戎(10日)の夜には頭から尾っぽまでびっしりとお金が貼りついているでしょう。それをどう感じるかは人それぞれですが、このマグロをご神体になぞらえているなら「あり」だと思います。逆に食べ物にしか見えない私はちょっと勘弁、です。
実は、このマグロといっしょに鯛も2尾奉納されています。2尾なのは神前に奉納する鯛は雄雌2尾が決まりだからです。ちなみに、えべっさんの熊手に鯛があしらわれたのは江戸時代、えべっさんに「招福本マグロ」の奉納が始まったのは1970年です。えべっさんとの関係はマグロより鯛の方がずっと古いのに、マグロばかり目立っているのは鯛にとって不本意だと思います。
さて、お参りです。
正面にお賽銭箱があります。お賽銭は「投げる」と言います。祓津物(はらえつもの)と言って、自分自身のお祓いのために投げうつものだからです。丁寧に「納める」とか「奉納する」と言う人がいます。間違いではないと思いますが、私には「投げる」がしっくりきます。とはいえ、実際には、乱暴に投げ入れいるのではなく静かにお納めする気持ちで入れるのがいいように思います。
お賽銭はいくらぐらいすればいいでしょうか。これについて、竹田恒泰さんがおもしろいことを言っていました。いわく「先輩の家に頼み事をしに行く。当然手土産を持っていくだろう。いくらの手土産を持っていくか。1千円では少ない。やはり2、3千円というところだろうか。同じように神様のところへお願い事にいく。それがどうして10円や100円でいいと思うのか。失礼ではないか」。しかし神職のブログを見ると「いくらでも、お気持ちでかまいません」と書いてあります。竹田さんと本職の神主、どちらについていくべきでしょうか。
竹田さんの言い分はもっともですが、お礼や気持ちには世間の相場というものがあります。その相場からかけ離れて多くても少なくても常識を疑われます。自分がしっかりとしていれば、もし常識を疑われるようなことになってもびくともしないのでしょうが、私は足元の定まらない小市民です。竹田さんの言い分に後ろ髪をひかれながらも、大勢に流されることにしました。とはいえ、今後はせめて100円を下限にしようと思います。
参道は真ん中を歩いてはいけませんが、参拝はできるだけ本殿の中央に立ちたいものです。そう思う人が多いようで、参拝待ちの行列は中央が長く、両端は閑散としています。神様的にはどこに立ってもバリューは同じらしいです。でも、せっかくお賽銭を投げるのですから、自分の流儀を押し通したいのが人の子の気持ちです。
少し待って本殿中央を最前列まで進みます。お賽銭箱に100円玉をひとつ静かに投げ入れて、2礼、2拍手、1礼。メリハリをつけてお辞儀することと、2拍の動作に入る時、いったん両掌をきちんと重ねてから、右の掌を少し下にずらして柏手をパンパンと音高く打つと、周りの人に参拝慣れしているように見せかけることができます。見せかけることにどんな意味があるのかはわかりませんが。
参拝が済んだら、速やかに退去しましょう。
ここで悩むのは本殿に向かって右に出るか左に出るかです。多くの人は、本殿に入ってきた方向に戻ろうと右へ出ていきます。おすすめは左です。右に行くより少し空いているし、別の神様にお参りすることもできるからです。
御神籤を引いたり福笹を授かるのは本殿を出てからです。えべっさんの御神籤は、今年は感染症対策で御神籤箱を置かず、直接くじを引く方法に変わっているようです。お守りがほしい人もここにあります。お守りには値段がついていますが、あれは入れ物の代金です。実は、西宮神社では中身だけを授与されています。お守りを授けている社務所のカウンターの一番端に、お守りの中身だけが山積みにされています。必要な分だけ授かりましょう。そばにお賽銭を置くところがあります。ここはお気持ちで大丈夫です。
参拝が済んだら、参道を南門まで人の流れにまかせてゆっくりと歩いていきます。何十年も前には、この帰り道中に見世物小屋がありました。そこで呼び込みのおばちゃんが渋い声で「親の因果が子に報い~」なんて、今にして思えばとんでもない口上を垂れていたことを思い出したりします。どうでもいいハナシですが、当時この口上を聞いた時、「親の因果が~っていうのは、仏教の”因果応報”が元だろうが、因果応報は、自分の前世の行いが現世の自分に報うことで、それが家族にまでっていうのはちょっと無理筋だよな」とか思っていました。今、これを書くために調べたら、やはり飛躍しすぎだそうです。中国の孝経の影響ではないかとする説もありました。孝経は、国家が定めた法律より家族関係が勝るという考え方ですから、世代を超えても報いがあるとされるのでしょう。知らんけど。
南門から境内の外へ出ると、今年のえびす宮総本社西宮神社十日戎参拝はおしまいです。
お気をつけてお帰りください。
つい今し方、外から雨音が聞こえてきました。時計に目をやると23時過ぎでした。
雨の勢いは強くはありません。でも、なにか胸に響く降り方です。
その、強くそして弱くを繰り返す雨の音を聴いていたら、こんな俳句があったのを思い出しました。休日にはブログを更新しないつもりでしたが備忘録代わりに。
冬の雨水の都を濡らしけり 稲畑汀子
※稲畑汀子さんは高浜虚子の孫。『ホトトギス』主宰。元芦屋市教育委員長。2022年2月逝去。
冬と言えば牡蠣、牡蠣と言えばオムライス、オムライスと言えば北極星である、です。大阪ではそういうことになっています。正直、この仕事をしていて牡蠣を食べるのはどうかと思わないでもありません。でも、今日だけは、これだけは許して欲しい、です。
味の北極星心斎橋本店、牡蠣のオムライス(1,580円 期間限定)。控えめに言っても最高です。
昨年4月に改正民法が施行され、成人年齢が18歳に引き下げられました。
この改正民法の施行後、初めての成人式が、今年行われます。
これまで成人式の対象年齢は、ほとんどの自治体でその年度に20歳になる(なった)新成人でした。成人式というからには、この年齢を法律の施行に合わせて18歳に引き下げるのがひとつの考え方です。しかし、今年についてはそうするところはごく少数のようです。
法務省「成人式の時期や在り方等に関する分科会(※)」の資料「令和3年度 各市区町村における成年年齢引下げ後の成人式の対象年齢」(令和4年4月1日発表)を見ると、今年の成人式を18歳(その年度内に18歳に達する人)を対象に実施すると回答した自治体は、全国で2自治体(北海道別海町、三重県伊賀市)しかありませんでした。また、この資料には出ていませんが、宮崎県美郷町は昨年8月に18歳を対象に成人式を行ったといいます。同町は「民法改正の施行に合わせて、その意味にのっとって」と理由を述べています。
ほとんどの自治体は、これまでと同様にその年度内に20歳に達する人を対象に成人式を行うと回答しています。
※成年年齢引下げを見据えた環境整備に関する関係府省庁連絡会議の下に設置。
https://www.moj.go.jp/MINJI/minji07_00234.html
そこで、気になるのが「成人式」の名称です。法律上の「成人」が18歳になったのに、「成人式」の対象が20歳では居心地が悪く感じます。
これについて自治体のサイトを見て回ると、ほとんどのところが”ニ十歳の集い”など「成人式」の名称を変えていることがわかりました。役人的思考では、法律で18歳以上が成人とされたのに20歳の市民を集めて「成人式」では説明がつきにくいということなのでしょう。私が役人でもそう考えると思います。
さらに詳しく各自治体のサイトを見ていくと、それぞれ微妙に判断が異なっている様が伺えて面白かったです。
まず、多くの自治体では成人式の名称を”ニ十歳の集い”に変更していました。私が調べたところは、ほとんどがこれでした。今年のようなケースでは、役人は近隣自治体がどうするか、必ず調べます。したがって、このようにほぼ横並びになります。せいぜい、”集い”を”つどい”と開くかどうかが異なるぐらいです。この他、”はたちを祝う会”などアレンジしたものもありました。
一方で、ごく一部ですが今年も「成人式」のまま、名称を変えずに開催する自治体もありました。それはそれでひとつの見識だと思います。
あの甲子園球場で式典を開催する兵庫県西宮市は「ニ十歳のつどい(旧成人式)」と公式サイトに表示しています。西宮市では”(旧成人式)”まで加えているのが”文教都市西宮市”らしく、たまらなく丁寧だと思いました。
成人式は、ほとんどの自治体で1月8日、9日に開催されます。
あなたの地元自治体は、どんな名称をつけているでしょうか。
イギリス人で「運命の予言者」と呼ばれるクレイグ・ハミルトン・パーカー氏によれば、2023年は「非常に困難な年」になるという。
【食糧危機】ウクライナ戦争により穀物の値段がさらに暴騰し、世界は過去の「石油危機」並みに混乱する。地球温暖化や気候変動により農業が不作になり、漁業も不漁になるそうだ。中国など資金がある国は食糧を蓄えるが、世界中で困窮する人々が増えるという。同氏が勧める対策として「非常食など食糧を蓄える必要がある」という。
【核兵器】ウクライナ戦争は続き、ロシアのプーチン大統領がウクライナで「汚い爆弾(原子力発電所の使用済み燃料など放射性物質をダイナマイトの爆発でまき散らす爆弾)」もしくは核兵器を使用する。時期は今年か来年の12月の可能性があるそうだ。しかし、プーチン大統領は精神疾患も抱えていて、最終的に力を失うという。仮に亡くなる可能性があったとしても、「プーチンの死によって事態が収束する訳ではない」という。
【国際紛争】中国海軍(中国人民解放軍)が台湾海峡に進攻する。また、中東情勢も混とんとしており、イスラエルがイランの核施設を攻撃する。かねてより、イスラエルとイランは対立していて、国営イラン通信の報道によると12月4日、イラン革命防衛隊はモサドと繋がりある容疑で4人のイスラエルのスパイを処刑した。
【経済恐慌】困窮したアフリカ人が欧米に移民する。移民への反感はつのり、人々は分断される。多くのストライキが起きる。
などなど。
なるほど、なるほど…。
パーカー氏、世界情勢をめちゃくちゃ勉強していると思います。
※予言部分は下記サイトから引用しました。感謝!
https://yorozoonews.jp/article/14804289
ベネディクト16世名誉教皇台下(His Holiness Pope Emeritus Benedict XVI)が、12月31日9時30頃(現地時間)、マーテル・エクレジエ修道院(バチカン)で帰天された。95歳だった。
+台下に神様の平安がありますように。
年も改まって3日目にもなると、暇を持て余してどうでもいいようなことをぐるぐると考えるようになります。たとえば…
あまり知られていないことですが、お仕事メールでおなじみの「お世話になっております」にたいした意味はありません。これって、飲みにいったときの「とりあえずビール」と同じです。
もちろん、会話で使われる場合も同じです。
だから、「お世話になっております」と言われた時に「お世話なんかしていませんよ」などと言い返さないのが大人です。
私は、中年に差し掛かったころ、同世代の公務員に真顔でそう言い返されたことがありました。一瞬ネタかと思って相手の顔を見ましたが、なんとマジでした。その時、私はその人を「変な人認定」しました。
今はもうその人との接点はありません。つまり、その人に対する私の印象は「変な人」のままになっています。
それはさておき、こういうあまり意味のない言葉をうまく使いこなせると、人付き合いが上手な人に見せかけることができます。
その代表格が「最近、どう?」です。
たとえば、会社でエレベーターに乗ったら、偶然知り合いに出くわしたような場合。
「最近、どう?」
いや「どう?」と聞かれても「最近」って範囲が広すぎて、なんのことを問われているのかわかりません。そもそも「どう?」ってなに?
でも、そう聞かれた時に「何のことっすか?」とか、「いや、どうと聞かれましても…」のように問い直してはいけません。この一見誠実な対応によって、あなたは「変な人」に堕ちてしまいます。
正しい返し方は、たとえばこうです。
「いやぁ、ばたばたしてます」
「もう、さっぱりですわ」
「ぼちぼちですね」
これらの返しは、意味の無い会話界で育まれた珠玉の言葉です。
決して無視せず適度な関心さえ示したようにみせて、かつ後を引かない。
まさに人類の英知が詰まっている、といえるでしょう。
それにしても、こうして考えると、やはり人間関係なんてほとんどの場合どうでもいいようなことで成り立っているのかもしれません。薄々気づいてはいましたが。
本年もどうぞよろしく(と、言ってみる)。