冬の雨

つい今し方、外から雨音が聞こえてきました。時計に目をやると23時過ぎでした。
雨の勢いは強くはありません。でも、なにか胸に響く降り方です。
その、強くそして弱くを繰り返す雨の音を聴いていたら、こんな俳句があったのを思い出しました。休日にはブログを更新しないつもりでしたが備忘録代わりに。

冬の雨水の都を濡らしけり 稲畑汀子

※稲畑汀子さんは高浜虚子の孫。『ホトトギス』主宰。元芦屋市教育委員長。2022年2月逝去。

牡蠣のオムライス

冬と言えば牡蠣、牡蠣と言えばオムライス、オムライスと言えば北極星である、です。大阪ではそういうことになっています。正直、この仕事をしていて牡蠣を食べるのはどうかと思わないでもありません。でも、今日だけは、これだけは許して欲しい、です。

味の北極星心斎橋本店、牡蠣のオムライス(1,580円 期間限定)。控えめに言っても最高です。

 

 

18歳成人で「成人式」は”二十歳のつどい”に

昨年4月に改正民法が施行され、成人年齢が18歳に引き下げられました。
この改正民法の施行後、初めての成人式が、今年行われます。

これまで成人式の対象年齢は、ほとんどの自治体でその年度に20歳になる(なった)新成人でした。成人式というからには、この年齢を法律の施行に合わせて18歳に引き下げるのがひとつの考え方です。しかし、今年についてはそうするところはごく少数のようです。

法務省「成人式の時期や在り方等に関する分科会(※)」の資料「令和3年度 各市区町村における成年年齢引下げ後の成人式の対象年齢」(令和4年4月1日発表)を見ると、今年の成人式を18歳(その年度内に18歳に達する人)を対象に実施すると回答した自治体は、全国で2自治体(北海道別海町、三重県伊賀市)しかありませんでした。また、この資料には出ていませんが、宮崎県美郷町は昨年8月に18歳を対象に成人式を行ったといいます。同町は「民法改正の施行に合わせて、その意味にのっとって」と理由を述べています。
ほとんどの自治体は、これまでと同様にその年度内に20歳に達する人を対象に成人式を行うと回答しています。
※成年年齢引下げを見据えた環境整備に関する関係府省庁連絡会議の下に設置。
https://www.moj.go.jp/MINJI/minji07_00234.html

そこで、気になるのが「成人式」の名称です。法律上の「成人」が18歳になったのに、「成人式」の対象が20歳では居心地が悪く感じます。
これについて自治体のサイトを見て回ると、ほとんどのところが”ニ十歳の集い”など「成人式」の名称を変えていることがわかりました。役人的思考では、法律で18歳以上が成人とされたのに20歳の市民を集めて「成人式」では説明がつきにくいということなのでしょう。私が役人でもそう考えると思います。

さらに詳しく各自治体のサイトを見ていくと、それぞれ微妙に判断が異なっている様が伺えて面白かったです。
まず、多くの自治体では成人式の名称を”ニ十歳の集い”に変更していました。私が調べたところは、ほとんどがこれでした。今年のようなケースでは、役人は近隣自治体がどうするか、必ず調べます。したがって、このようにほぼ横並びになります。せいぜい、”集い”を”つどい”と開くかどうかが異なるぐらいです。この他、”はたちを祝う会”などアレンジしたものもありました。
一方で、ごく一部ですが今年も「成人式」のまま、名称を変えずに開催する自治体もありました。それはそれでひとつの見識だと思います。

あの甲子園球場で式典を開催する兵庫県西宮市は「ニ十歳のつどい(旧成人式)」と公式サイトに表示しています。西宮市では”(旧成人式)”まで加えているのが”文教都市西宮市”らしく、たまらなく丁寧だと思いました。

成人式は、ほとんどの自治体で1月8日、9日に開催されます。
あなたの地元自治体は、どんな名称をつけているでしょうか。

「運命の予言者」クレイグ・ハミルトン・パーカー氏、2023年を読む

イギリス人で「運命の予言者」と呼ばれるクレイグ・ハミルトン・パーカー氏によれば、2023年は「非常に困難な年」になるという。

【食糧危機】ウクライナ戦争により穀物の値段がさらに暴騰し、世界は過去の「石油危機」並みに混乱する。地球温暖化や気候変動により農業が不作になり、漁業も不漁になるそうだ。中国など資金がある国は食糧を蓄えるが、世界中で困窮する人々が増えるという。同氏が勧める対策として「非常食など食糧を蓄える必要がある」という。

【核兵器】ウクライナ戦争は続き、ロシアのプーチン大統領がウクライナで「汚い爆弾(原子力発電所の使用済み燃料など放射性物質をダイナマイトの爆発でまき散らす爆弾)」もしくは核兵器を使用する。時期は今年か来年の12月の可能性があるそうだ。しかし、プーチン大統領は精神疾患も抱えていて、最終的に力を失うという。仮に亡くなる可能性があったとしても、「プーチンの死によって事態が収束する訳ではない」という。

【国際紛争】中国海軍(中国人民解放軍)が台湾海峡に進攻する。また、中東情勢も混とんとしており、イスラエルがイランの核施設を攻撃する。かねてより、イスラエルとイランは対立していて、国営イラン通信の報道によると12月4日、イラン革命防衛隊はモサドと繋がりある容疑で4人のイスラエルのスパイを処刑した。

【経済恐慌】困窮したアフリカ人が欧米に移民する。移民への反感はつのり、人々は分断される。多くのストライキが起きる。
などなど。

なるほど、なるほど…。

パーカー氏、世界情勢をめちゃくちゃ勉強していると思います。

※予言部分は下記サイトから引用しました。感謝!
https://yorozoonews.jp/article/14804289

最近、どう?

年も改まって3日目にもなると、暇を持て余してどうでもいいようなことをぐるぐると考えるようになります。たとえば…

あまり知られていないことですが、お仕事メールでおなじみの「お世話になっております」にたいした意味はありません。これって、飲みにいったときの「とりあえずビール」と同じです。
もちろん、会話で使われる場合も同じです。

だから、「お世話になっております」と言われた時に「お世話なんかしていませんよ」などと言い返さないのが大人です。
私は、中年に差し掛かったころ、同世代の公務員に真顔でそう言い返されたことがありました。一瞬ネタかと思って相手の顔を見ましたが、なんとマジでした。その時、私はその人を「変な人認定」しました。
今はもうその人との接点はありません。つまり、その人に対する私の印象は「変な人」のままになっています。

それはさておき、こういうあまり意味のない言葉をうまく使いこなせると、人付き合いが上手な人に見せかけることができます。

その代表格が「最近、どう?」です。

たとえば、会社でエレベーターに乗ったら、偶然知り合いに出くわしたような場合。

「最近、どう?」

いや「どう?」と聞かれても「最近」って範囲が広すぎて、なんのことを問われているのかわかりません。そもそも「どう?」ってなに?
でも、そう聞かれた時に「何のことっすか?」とか、「いや、どうと聞かれましても…」のように問い直してはいけません。この一見誠実な対応によって、あなたは「変な人」に堕ちてしまいます。

正しい返し方は、たとえばこうです。
「いやぁ、ばたばたしてます」
「もう、さっぱりですわ」
「ぼちぼちですね」

これらの返しは、意味の無い会話界で育まれた珠玉の言葉です。
決して無視せず適度な関心さえ示したようにみせて、かつ後を引かない。
まさに人類の英知が詰まっている、といえるでしょう。

それにしても、こうして考えると、やはり人間関係なんてほとんどの場合どうでもいいようなことで成り立っているのかもしれません。薄々気づいてはいましたが。

本年もどうぞよろしく(と、言ってみる)。

今年の廣田社御神籤

第三番 吉
いきしにの御いづかしこのもろ神に
幸をこひ祈まつる人くさ
〇悦び事あるべし
〇待人來るべし
〇訴訟利あり
〇失物出べし
〇生死いきるべし
〇売買利あり
〇病事こゝろよし
〇方角 辰 巳
〇家造り わたまし 婚禮 旅行 これみな用ひて吉なり
廣田社

※”いきしにの御いづかしこの”は”いきしきの御いつかしこみ”の誤写と思われる。
意味:すべてのご威光を畏れつつしんで諸々の神に幸せを求めてお祈りをする人々でいましょう。

超訳 「賽は投げられた」の始まり(大阪弁バージョン)

共和制ローマは、本土と北方の属領ガリア・キサルピナをルビコン川で分けていました。ルビコン川はローマの防衛線であったため、軍団を率いてルビコン川以南へ向かうことはローマに対する反逆であり宣戦布告とみなされました。

カエサル「クリスマスやな」
ブルトゥス「なんやねん、いきなり」
カエ「サンタはおるんかな」
ブル「そら、居らはるやろ」
カエ「なんでそう思う?」
ブル「プレゼント来るやろ」
カエ「いや、オレ知ってんねん」
ブル「なにをやねん」
カエ「そのプレゼント、誰が持ってくるのか」
ブル「見たんかい」
カエ「ショックやった」
ブル「…。そら、ショックやろな」
カエ「ポンペイウスやった」
ブル「ええ? 親とちゃうんかい」
カエ「まさかポンペイウスとは思わなんだ…」
ブル「カエサル、ポンペイウス、亡くなったクラッススゆうたら、”オレら三院体制や”ゆうてたやん。仲ええんやろ」
カエ「それがオレ、最近ポンさんと話してへんねん」
ブル「なんでや」
カエ「ポンさん、オレの娘と結婚したやん」
ブル「うん…。」
カエ「それでまあ、産褥ゆうんかな、亡くなってしもて」
ブル「ユリアちゃん、残念やったな」
カエ「まあ、それはしゃあない。せやけどな、そしたらポンさん、今度はスキピオの娘と結婚しよってん」
ブル「それはないわー。スキピオ、保守派やん」
カエ「そやろ。政略婚やん。クラッススが死んでから、ポンさんおかしなってん」
ブル「それで、ポンさんローマへ行ったんやな」
カエ「それやがな」
ブル「どないしてん」
カエ「やっぱりポンさんと話さなあかんと思て、何べんも何べんも、いろいろ言うていってん」
ブル「うん」
カエ「せやけど、ポンさん全然聞いてくれへんねん」
ブル「うんうん」
カエ「スタンスゆうんかな。立ち位置も、ポンさんもう完全に元老院サイドやしな」
ブル「お前、革新派やから合わへんわな。ポンさん、なにがあったんや」
カエ「もともとああいう人や。それでな…」
ブル「なんやねん」
カエ「オレ、ローマに行こうと思うねん」
ブル「ポンさん向こうサイドやし、お前逆賊やんか。ヤバいんとちゃうんか。丸腰でか?」
カエ「いや、戦いの準備はしていくつもりや」
ブル「本気か?」
カエ「あたりまえや。やるかやられるかやと思てる。せやけどやらなあかん」
ブル「ローマゆうたら、ルビコン川の向こうやがな」
カエ「そうやな」
ブル「ルビコン川を渡る時には、武器を持ってたらあかんゆう決まりやぞ」
カエ「知ってる」
ブル「それでも行くんか」
カエ「いかなあかんねん」
ブル「どっちが勝つか、わからへんぞ」
カエ「そうや。バクチみたいなもんや。せやけど、もう賽は投げられたんや」

※後日談。カエサルは、それから4年間戦い続けてローマを制しました。

上の読み解きは、元老院派のブルトゥスが改革派のカエサル(英語読みではシーザー)と親しく話しているなど、ストーリー展開の都合で事実関係が混乱しています。誰かに話しちゃダメですよ。

テキストのコピーはできません。